“高津”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たかつ43.8%
こうづ43.8%
かうづ6.3%
こうず6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉田の大喜庵は、萬福寺から半道ばかりも離れて、高津たかつの濱を望むことの出來るやうな小高い山の上の位置にある。そこには雪舟の古い墓もあつた。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
高津こうづの宮の森が見える閑素な八畳間に、四、五人の客が、ささやかな集まりをして、めいめいが筆墨を前にし、しずかに句を作っていた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
千日前界隈かいわいの見晴らしの利く建物の上から、はるか東の方を、北より順に高津かうづの高台、生玉いくたまの高台、夕陽丘の高台と見て行けば、何百年の昔からの静けさをしんと底にたたへた鬱蒼うつそうたる緑の色が
木の都 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)
「途中に高津こうずの宮があるけれども、民のかまどは今塔の上から見たばかりだから最早もういだろう?」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)