山陰土産さんいんみやげ
一大阪より城崎へ 朝曇りのした空もまだすゞしいうちに、大阪の宿を發つたのは、七月の八日であつた。夏帽子一つ、洋傘一本、東京を出る前の日に「出來」で間に合はせて來た編あげの靴も草鞋をはいた思ひで、身輕な旅となつた。 こんなに無雜作に山陰行の旅 …
作品に特徴的な語句
だまか あた 家中かちゆう みん せゐ むかし すがた 歩廊プラツトホーム かへ 調とゝの かくし 三朝みさゝ 出石いづし みこと いも うしろ 柏原かいばら 楊桃やまもゝ くう みぎは 潜戸くゞりど 留錫るしやく をさな はや せき ふた 伯耆はうき さき 六甲ろくかふ なぎ 出雲いづも つかさ 周防すはう 大山だいせん あま 小郡をごほり ゆか ひで 東屋あづまや 柄杓ひしやく 楊桃やまもも 江州がうしう 河骨かうほね 湖山こやま 生々いきいき かぶと 直入ちよくにふ 石濤せきたう 石見いはみ いしぶみ 稼穡かしよく 篠山さゝやま 篠懸すゞかけ えん 苗代なはしろ 荒魂あらたま 藍本あゐもと 藺草ゐぐさ 趺坐あぐら かよ 際涯はてし 飯山いひやま すゞき よはひ 一歩ひとあし 七類なゝしき 三朝みささ 上井あげゐ 下市しもいち 世故せこ 丹波たんば 但馬たじま 倉吉くらよし 備後びんご 出來でき 十掬とつか 古市ふるいち 合歡ねむ われ 和魂にぎたま 因幡いなば 國來くにこ 城崎きのさき 夜見よみ えびす 安來やすき 寢衣ねまき 山梔くちなし 岩美いはみ