“藺草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぐさ63.6%
ゐぐさ27.3%
いくさ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処は蛛網の大綱がくつついてゐるはんの木の直ぐ根元でした。青い豆蜋とうすみとんぼ藺草いぐさの叢の間を彼方此方と飛びまはつて、それ/″\に猟の最中でした。
かれさらくりしげつたあひだからはりさきくやうにぽちり/\とれてひかりけていつものごと藺草ゐぐさ編笠あみがさかぶつて、あさひもあごでぎつとむすんである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
終夜しうやあめ湿うるほひし為め、水中をあゆむもべつに意となさず、二十七名の一隊粛々しゆく/\としてぬまわたり、蕭疎しようそたる藺草いくさの間をぎ、悠々いう/\たる鳧鴨ふわうの群をおどろかす
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)