“麻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさ82.4%
アサ5.9%
4.4%
2.9%
1.5%
しび1.5%
マぜラン1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、その郡の大領(郡長)のおくさんであった。あるとき、主人の郡長のために、あさの布を織って、それを着物に仕立てて着せた。
大力物語 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
夏引きの麻生ヲフアサむやうに、そして、もつと日ざらしよく、細くこまやかに——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ほうほうと切れてしまふ藕絲ハスイトを、八・十二二十合ハタコに縒つて、根氣よく、細い綱の樣にする。其をごけに繋ぎためて行く。奈良の御館ミタチでも、カフコは飼つて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
かれ教へしが如して、旦時あしたに見れば、針をつけたるは、戸の鉤穴かぎあなよりき通りて出で、ただのこれる一二は、三勾みわのみなりき。
ほうほうと切れてしまう藕糸を、八・十二二十合はたこに縒って、根気よく、細い綱の様にする。其をごけにつなぎためて行く。奈良の御館でも、かうこは飼って居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
朱は僅かに腹のあたりがしびれるばかりであった。ふと見ると陸の置いた肉塊が案の上にあった。朱は怪しんで
陸判 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
法洲パタゴニアでは疾風が吹き荒れ、マぜラン海峡では雨がすさまじく降りそそいでいた。三舎巷サンチアゴに雲やどり、跋波磯バルパライソを月はすみかとす。いまや家郷の山とは千万里も離れて、遠く太平洋の西にいるのだ。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)