“跋波磯”の読み方と例文
読み方割合
バルパライソ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(花に歩む三舎サンチアゴの港、月の光をあびる跋波磯バルパライソ、吟詠の旅人は十日ほどとどまり、袋一杯に詩句を集めて帰るのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(港は水をめぐらせ山を襟のようにして夕映えに対す、千変万化する気象の跋波磯バルパライソである。この町の人々は風流の趣を解せず、みだりに酒屋に入って酔いを得て帰るのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
法洲パタゴニアでは疾風が吹き荒れ、マぜラン海峡では雨がすさまじく降りそそいでいた。三舎巷サンチアゴに雲やどり、跋波磯バルパライソを月はすみかとす。いまや家郷の山とは千万里も離れて、遠く太平洋の西にいるのだ。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)