“跋文”の読み方と例文
読み方割合
ばつぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬琴の口述を嫁のおみちさんが泣き泣き紙に写したというが、最後の原稿である「八犬伝跋文ばつぶん」はひじょうな名文である。
平次と生きた二十七年 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
『馬琴日記しょう』の跋文ばつぶんにも、馬琴に向って、君の真価は動かない、君の永遠なる生命は依然としている、としています。つまり贔屓ひいきなのでしょう。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
とにかくお手もとの御本は、院のお供をして、承久乱後隠岐おきに移された。院はそれをもとにして、多くの歌を除かれ、はるか歌数の少ない御本を作られ、それに跋文ばつぶんを添えられた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)