“跋扈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばっこ81.8%
ばつこ14.5%
ふみはだ1.8%
バツコ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この食堂になると、洋服に靴が跋扈ばっこしているほど、洋食が跋扈していない。やはり日本人には祖先伝来の米の方が適しているらしい。
丸の内 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
軍需成金共が跋扈ばつこしてゐて、一人静かに書を読まうとか、傷ついた心身を休めようとか、さういふやうなものは問題ではないのだ。
赤蛙 (新字旧仮名) / 島木健作(著)
神使のざうりとりさきにはせきたりて跋扈ふみはだかり、大こゑにて正一位三社宮さんじやのみや使者ししや大呼よばゝる。神使を見て亭主ていしゆ地上に平伏し、神使を引てかの正殿に座さしむ、行列ぎやうれつは家の左右にありてたいをなす。
このことは時代としてみても(比較的の話だが)プランの時代と実施の時代がある。今は何れかと云へば実施の時代である。実施の時代にはえて低級の事が跋扈バツコする。
芸術論覚え書 (新字旧仮名) / 中原中也(著)