“ばつこ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:バツコ
語句割合
跋扈100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃の文壇には自然主義がまだ跋扈ばつこしてゐた。詩が輕んぜられてゐた。田舍臭い蕪雜な文章や卑俗な思想が、新文學の名の下に臆面もなく世に現れてゐた。
昔の西片町の人 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
実に北海道にして始めて見るべき種類の者らしい、すなはち何れの未開地にも必ず先づ最も跋扈ばつこする山師やましらしい。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
されどもすこぶる種々の有益なる材料ざいれうを得来りしは余の大に満足まんぞくとする所なり、動物にては鹿しかくまおほくして山中に跋扈ばつこし、猿、兎亦多し、蜘蛛類、蝨類のめづらしき種類あり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)