“材料”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たね40.0%
ざいれう18.3%
ざいりょう11.7%
ざいりよう10.0%
ねた6.7%
テーマ1.7%
ざいりやう1.7%
しなもの1.7%
しろもの1.7%
だね1.7%
もと1.7%
タネ1.7%
データ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「毎日」は何日いつでも私の方より材料たねが二つも三つも少かつた。取分け私自身の聞出して書く材料が、一つとして先方に載つて居ない。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
その建築けんちく日本にほん輸入ゆにふせられて、しかも純木造じゆんもくざう改竄かいざんされたのは、やはり材料ざいれう國民性こくみんせいとのためで地震ぢしん考慮かうりよしたためではない。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
ひきのはちがちいさなくちにくわえてきた材料ざいりょうを、自分じぶんくちからるつばでかためていくのでありましたから、なかなかたいへんなことです。
はちの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ですから彼等かれらのゐる村落附近そんらくふきん山林さんりんは、のちにはだん/\にせまく、まばらになつてて、つひにはまき材料ざいりようにも不足ふそくするようになりました。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
得意の順風耳じゅんぷうじ、千里眼を働かせて、半日で他の人の十日分ほど聴き込んだ材料ねたを、平次の気紛れで、闇から闇へ葬られそうでならなかったのです。
「いいえ。是非ともこれを要する必要が御座いますわ。どうも先生の仰言おっしゃる実物創作の筋書っていうのは、カンジンの材料テーマが二割引だと思いますわ」
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
はて、面白おもしろい。あれが天井てんじやうつた朽縄くちなはなら、したに、しよんぼりとつたはしらは、ぐにおうら姿すがたる……つてざうきざ材料ざいりやうつかうとやう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
但し材料しなものや飾りは出来るだけ派手な上等のものにして、ぼたんにはこれを附けるようにと云いながら、髪毛かみのけの中から大粒の金剛石ダイヤモンドを十二三粒取り出して渡しました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
うしろに建ち並んだ、蔵の中には、江戸中の、いかなる大名高家、町人一統が、どんな注文をよこそうとも、すぐ間に合うだけの材料しろものは積んであるのだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
不可いけません。私は探訪員の義務として、貴女のことを通信するのは、大変な価値ねうちがあるので、今度の新聞材料だねは人の生命いのちが要ったくらい。どうしても堪忍しません。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
正月を当てこんでうんと材料もとを仕入れるのだとて、種吉が仕入れの金を無心に来ると
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
ここがヤッパリその本筋なんで……このチュッてえ奴が腸詰ソーセージ材料タネに合格のアニリンスタムプみてえなチューだったんで……実際眼がくらんじまいましたよマッタク。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
凡ての必要な材料データを心得ている筈だ。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)