“狹”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
せま77.1%
せば11.4%
5.7%
2.9%
せめ1.4%
はさ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勘次かんじきはめてせま周圍しうゐいうしてる。しかかれせたちひさな體躯からだは、せま周圍しうゐ反撥はんぱつしてるやうな關係くわんけい自然しぜん成立なりたつてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
カンテラのひかりためかへつ眼界がんかいせばめられた商人あきんど木陰こかげやみかられば滑稽こつけいほどえずしかめつゝそとやみすかしてさわがしい群集ぐんしふる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
春の野に迷ひ出でたはつい昨日きのふ旭日あさひにうつる菜の花に、うかるゝともなく迷ふともなく、廣野ひろのまく今日けふまでは。思へば今日けふまではあやしく過ぎにけり。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
かれ火照ほでりの命は、海佐知うみさち毘古として、はたの廣物鰭の物を取り、火遠理ほをりの命は山佐知やまさち毘古として、毛のあら物毛のにこを取りたまひき。
本當ほんたう枕元まくらもとなのせえ、みんなしてこゞつてせめえつたつて窮屈きうくつだつてやつとだけなんだから、天井てんじやうへはあたまつゝかりさう生命いのちでもなんでもちゞめらつるやうなおもひでさ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
吉兵衞の話は奧齒に物がはさまります。が、それ以上は訊いても無駄でした。