北村透谷詩集きたむらとうこくししゅう
嗚呼かく弱き人ごゝろ、 嗚呼かく強き戀の情、 もらすなよあだうつくしの花、 消ゆる汝共に散るものを、 うつくしとても幾日經ぬべき、 盛りと見しははやすたり 第一門出 北風に窓閉されて朝夕の 伴となるもの書と爐火、 軒下の垂氷と共に心凍り 眺 …
作品に特徴的な語句
さむ あま いまし 中間なかば じやく をのこ しる 後退あとじ ひま いづ さめ 人家ひとや 何人なにびと こほ むね さう 調てう とり 一夜ひとや 一枝ひとえ きた 機會しほ 水音みおと いたみ 運命かみ おも 黄金わうごん 今日けふ のが 哄笑わら つち ゆふ あめ いも 宇宙ちう 庭面にはおも 往來ゆきゝ 杞憂うれひ 清水しみづ 現實まこと 萬物ものみな 薄雲はくうん つの をち 雉子きゞす ふた つら なか 乞食こつじき とも 佳人たをやめ とげ よつ 垂氷つらゝ 埋火うもれび そと いもと あや にく 昨日きのふ おそ ふみ こずゑ 樹葉このは 權威ちから けむ てら 爐火ゐろり 百千もゝち はね 腐草ふさう くだ おと ひよ 一夜ひとよ 一輪いちりん 上葉うはば 下道したみち 世界せかい うち