“人家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんか88.5%
いえ3.8%
さと1.9%
ひと1.9%
ひとや1.9%
ジンカ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広々ひろ/″\したかまへの外には大きな庭石にはいし据並すゑならべた植木屋うゑきやもあれば、いかにも田舎ゐなからしい茅葺かやぶき人家じんかのまばらに立ちつゞいてゐるところもある。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
大小の鍔際つばぎわ引っ抱え十間余りも走り抜ける。この時またも呼子の背後うしろに当たって鳴り渡ったが、とたんに両側の人家いえの屋根から大小の梯子幾十となく、甚内目掛けて落ちかかって来た。
三甚内 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
のがれ去らんと欲すれども、夜行太と黒三と、かはり代りに宿所にをれば、思ふのみにて便りを得ず、よしやちとすきありとても、山深くして道遠かり、いづこを人家さとある処ぞと
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
お手前様から宜しくお詫びを願いたい、し寺へまいるような子供でもあれば、四書五経ぐらいは教えましてもし、何うしても困る時には御厄介にならんよう、人家ひとかどに立ち、うたいを唄い
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
深山路の人家ひとやもあらず聲もせぬ
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
ねこ、(中略)人家ジンカチヒサキケモノヒトトコロナリ。温柔ヲンジウニシテヤスク、マタネズミトラフレバフ。シカレドモ竊盗セツタウセイアリ。カタチトラ二尺ニシヤクラズ。(下略げりやく
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)