人家いえ)” の例文
大小の鍔際つばぎわ引っ抱え十間余りも走り抜ける。この時またも呼子の背後うしろに当たって鳴り渡ったが、とたんに両側の人家いえの屋根から大小の梯子幾十となく、甚内目掛けて落ちかかって来た。
三甚内 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
やがて十四、五軒の小屋のような人家いえが、寒そうに塊まっている郷へ出た。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)