“温柔”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おとな73.9%
おんじゅう6.5%
おとなし4.3%
おっとり2.2%
しとや2.2%
しなやか2.2%
やさ2.2%
やさし2.2%
をんにう2.2%
ヲンジウ2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“温柔”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 戯曲33.3%
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集9.5%
歴史 > 伝記 > 日本8.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
お母様のことだの、お友達のことだの、先生の事だの……それあ温柔おとなしい、可愛らしい、お利口な、お人形さんだったのよ。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「……エヘ……エヘ……声を立てるはねえんだよ。ええかねお嬢さん。温柔おとなしく夢を見ているんだよ……ウフウフ……」
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
勇深ゆうしんなる者は温柔おんじゅうなる者、愛情あいじょう深き者は大胆だいたんなる者なり)
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
優雅、温柔おんじゅうでおいでなさる、心弱い女性にょしょうは、さような狼藉にも、人中の身を恥じて、はしたなく声をお立てにならないのだと存じました。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何処どこ流行はやりかと思へば、貴嬢、皆な新橋辺しんばしあたりのぢやありませんか——婦人をんな矢張やつぱり日本風の温柔おとなしいのがいなんて申してネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
今まで友達と思っていた鼻が、生前の温柔おとなしさにも似ず余りに無法な方言をするのに驚かされて、巻き添いを喰いはしまいかという極度の恐怖から、かように正気を失ったものと察せられました。
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
車を彩る青葉の緑、鼈甲べっこう中指なかざしに影が透く艶やかな円髷まるまげで、誰にも似ない瓜核顔うりざねがお、気高くさっと乗出した処は、きりりとして、しかも優しく、なまめかず温柔おっとりして、河野一族第一の品。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
之を機会に梅子は椅子いすを離れつ「失礼」と一揖いちいふして温柔しとやかに出で行けり、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
妙子の手は、矢車の花の色に際立って、温柔しなやかな葉の中に、枝をちょいと持替えながら、
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
マーキュ なんぢゃ、壓伏おしつける? あのこひ重荷おもにを? さりとは温柔やさしいもの慘酷むごたらしうあつかうたものぢゃ。
ロミオ なに、こひ温柔やさしい? 温柔やさしいどころか、粗暴がさつ殘忍あらけなものぢゃ。荊棘いばらのやうにひとむねすわい。
——先生様しのださまで私、驚きましたの、一寸お見受け申すと、何だか大変にこはさうで、不愛想の様で居らつしやいますが、心底に温柔やさしい可愛らしい所がおありなすつて、れが威あつてたけからずとでも云ふんでせうかねエ——籍の方の詰も落着したから、明日の何とか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
温柔をんにうの氣、水の如く中天ちゆうてんに流れをどつて、
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
わが愛するはなづさはる温柔をんにうの黒き眼にして、
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「ねこ、(中略)人家ジンカチヒサキケモノヒトトコロナリ。温柔ヲンジウニシテヤスク、マタネズミトラフレバフ。シカレドモ竊盗セツタウセイアリ。カタチトラ二尺ニシヤクラズ。(下略げりやく)」
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)