“虎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とら93.9%
3.8%
やつ0.8%
0.8%
トラ0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まつた不思議ふしぎことでございました。やまからとらつてかへつてまゐられたのでございます。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ひき雌雄しゆうとらがううとうなりながら、一つおりのなかで荒れ狂っているような思い出が、千穂子の躯を熱く煮えたぎらせた。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
とら格殺かくさつしたり岩に矢を立てたりした飛将軍ひしょうぐん李広の驍名ぎょうめいは今もなお胡地こちにまで語り伝えられている。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
このふね乘組のりくんでつた伊太利イタリー曲馬師きよくばしとらおりやぶつてしたこと
親父は廓の遊び人で、紋日もんびとらという手のつけられないあぶれ者だが、死んだ母だけは、今も温かく甘く涙ぐましく、お綱の胸に残っている。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それが弁信法師の頭へピンと来たものですから、杖を止めてその小首をかしげたのですが、これは、でもなければでもありませんでした。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そんな常套じょうとう手段では、むしろ玄徳に利せられるおそれがあります。それがしの考えているのは、二競食きょうしょくの計という策略です」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生皮いきがは
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「ついてはこのしおに、閣下をも、五大将軍の一人に列せられました。ありがたく印綬いんじゅをおうけ下さい」と、いった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああまた一いた。五虎の大将軍、すでに逝くもの三人」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いやそんなはずはございません。この上の高原でわなにかけ、罠を引っぱずして逃げるやつを、たしかに一本は狙いたがわず毒矢を射当てていたんですから」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その当時はまだ夏の初めで、県下に虎列剌コレラの字も発生していなかった時分だ。
無系統虎列剌 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「ねこ、(中略)人家ジンカチヒサキケモノヒトトコロナリ。温柔ヲンジウニシテヤスク、マタネズミトラフレバフ。シカレドモ竊盗セツタウセイアリ。カタチトラ二尺ニシヤクラズ。(下略げりやく)」
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)