“猛虎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうこ92.3%
まうこ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸外には氷のような月光があふれていた。その月光の中の坦々たんたんたるアスファルト道を、一匹の猛虎もうこが、まるで奇怪なまぼろしのように走っていた。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
猛虎もうこに満ちたリシアの王メガルヨンと諸神に等しい偉大なるアジァクスとが、相格闘しながら投ずる影に、匹敵することができるであろう。
猛虎まうこほふるといふ投鎗なげやりかたち髣髴ほうふつとして、その兩端りようたん一種いつしゆ奇妙きめう鋭角えいかくをなしてる、この鋭角えいかくが、てい速力そくりよくくわんして、きわめて緊要きんえうなる特色とくしよくさうである。