“鋭角”の読み方と例文
読み方割合
えいかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猛虎まうこほふるといふ投鎗なげやりかたち髣髴ほうふつとして、その兩端りようたん一種いつしゆ奇妙きめう鋭角えいかくをなしてる、この鋭角えいかくが、てい速力そくりよくくわんして、きわめて緊要きんえうなる特色とくしよくさうである。
なんのあとへねずみても、ちつとも差支さしつかへはないのであるが、そのみゝづくがまどはなれて、第一だいいちのいてふへ飛移とびうつつたとおもころ、おなじガラスまどうへの、眞片隅まかたすみ、ほとんど鋭角えいかくをなしたところで、トン
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あの下の方へ細っそりとした鋭角えいかくはノウノウとした気分でいる子供の食慾を引きつけずには置かないのでした。鋭角と子供の食慾との間には必ずや或る真理がよこたわっていると私は思っていたのです。
三角形の恐怖 (新字新仮名) / 海野十三(著)