“鋭敏”の読み方と例文
読み方割合
えいびん100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしの、活発に鋭敏えいびんはたらおさな想像そうぞう好奇心こうきしんは、この一つのことにばかりはたらいた。
百姓ひやくしやうすべてはかれこゝろ推測すゐそくするほど鋭敏えいびんつてなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ふとあたまを擡げた時などに、ひど狼狽うろたえたやうな、鋭敏えいびん作用はたらきをすることがある………たとへば何か待焦まちこがれてゐて
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
感応の力にして鋭敏えいびんであるなら、いたるところありがたからざる場所はなく、見る人ごとにありがたからざる人はない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
むしろ鋭敏えいびん過ぎて刺戟しげきに堪えるだけの精力がないから、ご覧のように消極的な月日を送る事になったのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
——この島では、光と音と、そして電磁波でんじはとが、すこぶる鋭敏えいびんに検出されるようになっていた。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
したみの板や柱にさまざまな落書きがしてあるのを一々見て行く内に、自分の感覚は非常に緊張きんちょうして細いのも墨の色のうすいのも一つも見のがすまいと、鋭敏えいびんに細心に見あるいた。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
やがて古手屋の遠助が、きょうは大根菜屁だいこんなっぺだといった。なんという鋭敏えいびん嗅覚きゅうかくだろう。たしかに春吉君は、けさ大根菜のはいったみそしるでたべてきたのである。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
ものゝかんかた非常ひじやう鋭敏えいびんで、はなみゝはだなどにれるものをするどることの出來できめづらしい文學者ぶんがくしやであつたことをせてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
いわゆる鋭敏えいびんにして頭脳の明晰めいせきなるものは、この事はこうなっているから、こんどはこういうことになろう、さてそうなればおれはここに処するにいかにせばよきかと案じ出す。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)