“えいびん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鋭敏61.9%
穎敏28.6%
英敏4.8%
頴敏4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鋭敏えいびん作用はたらきをすることがある………たとへば何か待焦まちこがれてゐて、つい齒痒はがゆくなツて、ヂリ/″\してならぬと謂ツた風にさわぎ出す。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
これをたとえば石の地蔵に飛脚の魂を入れたるがごとく、中風の患者に神経の穎敏えいびんを増したるがごとし。その不平不如意はして知るべきなり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
うて其上に山田と計て死骸をば泣々なき/\寺へはうむりけり不題こゝにまた其頃の北町奉行は大岡越前守忠相たゞすけというて英敏えいびん活斷くわつだん他人ひとまさり善惡邪正じやせい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ば爲可き者と早も見て取り知たれば我思ふよし云々と吉宗よしむねぬしに言上ごんじやうせしに君又英敏えいびん明才めいさいにていよ/\政治せいぢ改良かいりやうして公方くばうの職を萬世ばんせい不朽ふきうに傳へんといふ素志そしなれば今大岡の言るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
頴敏えいびんな神経繊維——軽い一触にもピリリッとふるえる——そんなものが大気の分子という分子に満ち満ちているのではあるまいか、とように想われる。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)