“吉宗”の読み方と例文
読み方割合
よしむね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉宗よしむねは、ことし三十二歳。八代将軍の職についてからも、なおどこやらに、紀州家の三男坊徳川新之助時代の野性と若さとを多分にもっていた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
特に五代綱吉つなよしから八代吉宗よしむねにいたる間は、将軍の自発性にもとづく京幕融和は間然するところがなく、尊王と幕府安泰とは背馳するどころでなく見えた。
尊攘戦略史 (新字新仮名) / 服部之総(著)
が、大御所おおごしょ吉宗よしむねの内意を受けて、手負ておいと披露ひろうしたまま駕籠かごで中の口から、平川口へ出て引きとらせた。おおやけに死去の届が出たのは、二十一日の事である。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)