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鋭敏
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えいびん
ふりがな文庫
“
鋭敏
(
えいびん
)” の例文
ものゝ
感
(
かん
)
じ
方
(
かた
)
が
非常
(
ひじやう
)
に
鋭敏
(
えいびん
)
で、
鼻
(
はな
)
・
耳
(
みゝ
)
・
肌
(
はだ
)
などに
觸
(
ふ
)
れるものを
鋭
(
するど
)
く
受
(
う
)
け
取
(
と
)
ることの
出來
(
でき
)
た
珍
(
めづら
)
しい
文學者
(
ぶんがくしや
)
であつたことを
見
(
み
)
せてゐます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
鋭敏
(
えいびん
)
な
作用
(
はたらき
)
をすることがある………
例
(
たと
)
へば何か
待焦
(
まちこが
)
れてゐて、つい
齒痒
(
はがゆ
)
くなツて、ヂリ/″\してならぬと謂ツた風に
騒
(
さわ
)
ぎ出す。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
百姓
(
ひやくしやう
)
の
凡
(
すべ
)
ては
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
を
推測
(
すゐそく
)
する
程
(
ほど
)
鋭敏
(
えいびん
)
な
目
(
め
)
を
有
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
なかつた。
彼
(
かれ
)
は
自棄
(
やけ
)
に
態
(
わざ
)
と
繃帶
(
ほうたい
)
の
手
(
て
)
を
抱
(
だ
)
いて
數日間
(
すうじつかん
)
ぶら/\と
遊
(
あそ
)
んで
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
もう一度頭の中で手落ちはないかと
確
(
たしか
)
め、それから金網越しに、奥の台の上に列立する真空管や、
鋭敏
(
えいびん
)
な同調回路の部品や
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
感応の力にして
鋭敏
(
えいびん
)
であるなら、いたるところありがたからざる場所はなく、見る人ごとにありがたからざる人はない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
やがて古手屋の遠助が、きょうは
大根菜屁
(
だいこんなっぺ
)
だといった。なんという
鋭敏
(
えいびん
)
な
嗅覚
(
きゅうかく
)
だろう。たしかに春吉君は、けさ大根菜のはいったみそしるでたべてきたのである。
屁
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
周囲がこんな風だから、僕は益〻
刺戟
(
しげき
)
されて遠い先の職業問題に
鋭敏
(
えいびん
)
になる。お父さんにお客さんを取次ぐにも名刺の肩書に注目して、これは儲かる商売か知らんと思う。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
したみの板や柱にさまざまな落書きがしてあるのを一々見て行く内に、自分の感覚は非常に
緊張
(
きんちょう
)
して細いのも墨の色のうすいのも一つも見のがすまいと、
鋭敏
(
えいびん
)
に細心に見あるいた。
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
むしろ
鋭敏
(
えいびん
)
過ぎて
刺戟
(
しげき
)
に堪えるだけの精力がないから、ご覧のように消極的な月日を送る事になったのです。だから
一旦
(
いったん
)
約束した以上、それを果たさないのは、大変
厭
(
いや
)
な心持です。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
わたしの、活発に
鋭敏
(
えいびん
)
に
働
(
はたら
)
く
幼
(
おさな
)
い
想像
(
そうぞう
)
と
好奇心
(
こうきしん
)
は、この一つのことにばかり
働
(
はたら
)
いた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
この島では、光と音と、そして
電磁波
(
でんじは
)
とが、すこぶる
鋭敏
(
えいびん
)
に検出されるようになっていた。——
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いわゆる
鋭敏
(
えいびん
)
にして頭脳の
明晰
(
めいせき
)
なるものは、この事はこうなっているから、こんどはこういうことになろう、さてそうなれば
俺
(
おれ
)
はここに処するにいかにせばよきかと案じ出す。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
そして、「何だツて俺の感情は、
此
(
か
)
う
鋭敏
(
えいびん
)
なんだ、恰で
蝟
(
はりねずみ
)
のやうさな。些とでも觸ツたらプリツとする………だから誰とも
融和
(
ゆうわ
)
することが出來ないのよ。何故もそツとおツとりしない。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「ねえ、サム。恐龍は、鼻がきくだろうか。つまりにおいをかぎつけるのが
鋭敏
(
えいびん
)
かな」
恐竜艇の冒険
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
隠し持ったるフォークとナイフを
電光石化
(
でんこうせっか
)
と使いわけて、あやしげなる赤味をおびた肉の一片を、ぽいと博士の口に投げ入れるなれば、かねて燻製ものには
嗅覚
(
きゅうかく
)
味覚
(
みかく
)
の
鋭敏
(
えいびん
)
なる博士のことなれば
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「さあ、ルーズベルト君、ぐずぐずしていては、また
鋭敏
(
えいびん
)
なる日本空軍に発見される
虞
(
おそ
)
れあり。さあさあ次の砲弾を撃ちこむなり、それとも爆撃でも雷撃でも、何でもさっさと早くやったりやったり」
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鋭
常用漢字
中学
部首:⾦
15画
敏
常用漢字
中学
部首:⽁
10画
“鋭”で始まる語句
鋭
鋭鋒
鋭利
鋭声
鋭聲
鋭刃
鋭角
鋭眼
鋭過
鋭峻