“味覚”の読み方と例文
読み方割合
みかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思いだしただけでもつばが出てくるほどうまかったキツネうどん。空腹はキツネうどんの味を数倍すうばいにしてコトエの味覚みかくにやきついていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
植物のもつ美のうちで、最も鋭く私達の感覚に触れるものは、その植物の形態けいたいや色彩による視覚しかく的美であろう。それから嗅覚きゅうかく的美、味覚みかく的美といった順序ではないかと思う。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
隠し持ったるフォークとナイフを電光石化でんこうせっかと使いわけて、あやしげなる赤味をおびた肉の一片を、ぽいと博士の口に投げ入れるなれば、かねて燻製ものには嗅覚きゅうかく味覚みかく鋭敏えいびんなる博士のことなれば