“嗜好”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しこう82.9%
このみ7.2%
しかう4.5%
すき1.8%
かうし0.9%
0.9%
すきこの0.9%
たしなみ0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“嗜好”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語17.3%
技術・工学 > 家政学・生活科学 > 食品 料理3.6%
文学 > 日本文学 > 日本文学1.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかるにもかかわらず、持って生まれた趣味性の嗜好しこうは、君も知るごとく僕にはどうしても無趣味な居住はできないのだ。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
もしオットーが彼と違った志望を発表したら、彼は躊躇ちゅうちょなく自分一己の嗜好しこうは犠牲にして顧みなかったろう。
アタシはとりわけご婦人のご案内をいたしますのに妙を得ていますんで、ご婦人のお嗜好このみなら、どんなことでもちゃんと承知しているつもりなんですヨ。
武家の堅苦しい娘などよりも、砕けた市井の女のほうが、わしの嗜好このみに一致する。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
葡萄ぶだう他人ひとすゝめられてたが、れも到底たうていかれ嗜好しかうあざむくことは出來できなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
なほ天堂に於ける天女エンゼルにして、もしその面貌醜ならむか、濁世だくせい悪魔サタン花顔雪膚くわがんせつぷに化したるものに、嗜好しかうの及ばざるや、はなはだ遠し。
醜婦を呵す (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其頃そのころ校内かうない運動うんどう妙手じやうずなのと無暗むやみ冐險的旅行ぼうけんてきりよかう嗜好すきなのとで
息子むすこ嗜好すき色々いろ/\もの御馳走ごちさうして「さて、せがれや、おまへ此頃このごろはどうしておいでだえ。矢張やはりわるしわざあらためませんのかえ。」となみだながらにいさめかけると
それ故食堂に入つて、中に居る人、其注文の品、そんなものを観て居ると、本当に種々いろ/\で、平素の生活状態や、趣味嗜好かうしといふやうなものが、さながらの縮図となつて展開されて来る。
買ひものをする女 (新字旧仮名) / 三宅やす子(著)
「イヤそれは嘘言うそだ、上村君にもし相手があったら北海道の土をふまぬ先に変節していただろうと思う、女と言うやつが到底馬鈴薯主義を実行しるもんじゃアない。先天的のビフテキ党だ、ちょうど僕のようなんだ。女はいも嗜好きなんていうのはうそサ!」と近藤が怒鳴るように言った。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
日本人につぽんじんにはめづらしいまでかゝる遊戯スポルト嗜好すきこのんで、また仲々なか/\達者たつしやである、むかし投手ピツチ大撰手チヤンピオンとして
僕の画道における嗜好たしなみは、それから以後今日こんにちに至るまで、ついぞ画筆えふでを握った試しがないのでも分るのだから、赤や緑の単純な刺戟しげきが、一通り彼女の眼に映ってしまえば、興味はそこに尽きなければならないはずのものであった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)