“遊戯”のいろいろな読み方と例文
旧字:遊戲
読み方割合
ゆうぎ42.0%
あそび22.0%
いうぎ8.0%
ゲーム6.0%
ゆうげ6.0%
いたずら4.0%
ゆげ4.0%
あそ2.0%
いうげ2.0%
ごっこ2.0%
スポルト2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孝二こうじは、二十せんそうとってきたのを、小泉こいずみ二人ふたりぶんにしてしました。これで、小泉こいずみもこの遊戯ゆうぎくわわることができたのです。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
看板に「沢山たくさん道具をお壊しなさい、それ貴君あなたのお幸福しあはせ」と書いてある。如何いかにも破壊を好む気ばや仏蘭西フランス人の気に入りさう遊戯あそびだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
『それで學課がくくわこと澤山たくさんだ』とグリフォンは决然きつぱりつて、『なに遊戯いうぎについて其娘そのこはなしてやれ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「いいえ私こそ、そんな危険な遊戯ゲームふけることだけはお断りいたしますわ」と伸子は、あくまで意地強い態度で云い切った。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
或人は天童が法然をめぐって管絃遊戯ゆうげしていると見た。或者は又洛中はみんな戦争のちまたであるのに法然の住所だけがひとり無為安全であるのを見た。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし与次郎がなんのために、遊戯いたずらに等しい匿名とくめいを用いて、彼のいわゆる大論文をひそかに公けにしつつあるか、そこが三四郎にはわからなかった。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
風韻とか、雅致とか、これは工藝がもたらす美徳である。人々は如何にこれらの境に入って、心を沈め行いを洗い得たであろう。しばしば人はその美に遊ぶ。かかる境をこそ遊戯ゆげとはいうのであろう。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「あれは、むさじじを相手にする遊戯あそびではない」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
興義これより病えて、はるかの後八三天年よはひをもてまかりける。其の終焉をはりに臨みて、ゑがく所の鯉魚数枚すまいをとりてうみちらせば、画ける魚八四紙繭しけんをはなれて水に遊戯いうげす。ここをもて興義が絵世に伝はらず。
彼が、善行遊戯ごっこをして、千葉監獄を、まんまと放免されたように、今度はとても免れないと見積って、信仰遊戯ごっこをして、周囲からやんやと喝采を受けながら、死んだのではないかと思うのです。
ある抗議書 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
櫻木大佐さくらぎたいさ今年ことし三十三さい海軍大佐かいぐんたいさであるが、日本人につぽんじんにはめづらしいまでかゝる遊戯スポルト嗜好すきこのんで、また仲々なか/\達者たつしやである、むかし投手ピツチ大撰手チヤンピオンとして、雄名ゆうめいその仲間なかまにはかくれもなかつたさう