“あそび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アソビ
語句割合
32.4%
遊戯16.2%
遊蕩14.7%
遊興8.8%
遊里4.4%
遊戲2.9%
博奕2.9%
博戯1.5%
遊女1.5%
弄戯1.5%
楽戯1.5%
1.5%
清興1.5%
逍遙1.5%
遊娯1.5%
遊廓1.5%
遊怠1.5%
遊楽1.5%
遊躍1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武州大里吉見おおさとよしみ辺にも同じことをするという。播州ばんしゅうなどでは十夜ととは全く別であって、亥の子は中の亥の日の夜いわゆる藁鉄砲のあそびをする。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この不幸な少年も矢張自分と同じ星の下に生れたことを思ひ浮べた。いつぞやこの少年と一緒に庭球テニス遊戯あそびをして敗けたことを思ひ浮べた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さ、来ぬか、内蔵助が、こよいは遊蕩あそびの手ほどきいたそう、万事は、そのうえで。いや、さかずきの底まで深く夜を更かして……
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吉原かぶりの後ろつきも小粋な男が、先ず遊興あそびの帰りとでもいうような物腰で、急ぐでもなく歩いていた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「いいじゃないか。遊里あそび風景の朝を見るのも」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ヅァーラの遊戲あそび果つるとき、敗者まくるものは悲しみて殘りつゝ、くりかへし投げて憂ひの中に學び 一—三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
博奕あそびといっても、大きな勝ち負けのできる階級ではない。それに自身番へ鮨代すしだいも届いているので、まるで大びらなのである。今夜もそれが始まっているうちに、この喧嘩だった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
胴のの彼方で、小袖幕を囲って、最前から、「うんすん骨牌かるた」という博戯あそびに千金を賭けて、夢中になっていた阿波、さかい、大坂あたりの商人あきんどたちが
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
博戯あそびさまたげられた金持ち階級は、にわかにざわめいて悪口を口走る。——鉄面皮てつめんぴだの、おしかの、つんぼかのと。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なぜか、たった一ぺん六条裏の遊女あそびと寝たことなどが、いやな回顧の陰影になって、突然、二十一歳で父を宣告された男の——自責をひとり脅かされた。
夜々に、肉体を男に売って生きている六条の遊女あそびたちまでが、袈裟のうわさには、ひとごとならず涙ぐみ、白粉垢おしろいあかに、生き疲れたたもとを、濡らしおうて
すだれ越しにチラと見ると、羅漢らかんのような裸ぞろいが、よからぬ弄戯あそびふけっている。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また曰く、「もし乙村ならばこの足をあげよ」と。このとき足あがるゆえに、乙村より来たるものと断定す。また曰く、「なんじ楽戯あそびに来たるや」
妖怪玄談 (新字新仮名) / 井上円了(著)
こもりますに因りて、天の原おのづからくらく、葦原の中つ國も皆闇けむと思ふを、なにとかも天の宇受賣うずめあそびし、また八百萬の神もろもろわらふ」
「何者だ、あの人間は。俺達の清興あそびを敗ったのは。」
汪士秀 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
大路おほぢに出づれば馬車ひきもきらず。羅馬の人を載せたるあり、外國の客を載せたるあり。往くあり、還るあり。こは都の習なる夕暮の逍遙あそびのりといふものにいでたる人々なるべし。
嗚呼我人とも終には如是かく、男女美醜のわかちも無く同じ色にと霜枯れんに、何の翡翠の髪のさま、花の笑ひのかんばせか有らん。まして夢を彩る五欲の歓楽たのしみ、幻を織る四季の遊娯あそび、いづれか虚妄いつはりならざらん。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「ふむ、遊廓あそびには行くかな。」
マルクスの審判 (新字旧仮名) / 横光利一(著)
家の貧苦、酒の癖、遊怠あそびの癖
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
上は大名旗本から下は職人商人まで身分不相応に綺羅きらを張り、春は花見秋は観楓かんぷう、昼は音曲夜は酒宴……競って遊楽あそびふけっております。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
四五海若わたつみみことのりあり。老僧かねて四六放生はうじやう功徳くどく多し。今、江に入りて魚の遊躍あそびをねがふ。かり金鯉きんりふくを授けて四七水府すゐふのたのしみをせさせ給ふ。