“歓楽”のいろいろな読み方と例文
旧字:歡樂
読み方割合
かんらく36.8%
よろこび31.6%
たのしみ15.8%
くわんらく15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大正十年三月春陽堂が拙作小説『歓楽かんらく』を巻首に置きこれを表題にして単行本を出した時再び『すみだ川』をその中に加えた。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
月影のさす秋の夜に心ある夫婦の前で寂しい来しかたの物語をするのは私にとって、こよなき歓楽よろこびであった。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
是程深く人の世の歓楽たのしみを慕ひあこがれて、多くの青年が感ずることを二倍にも三倍にもして感ずるやうな、其様そんな切なさは知らなかつたであらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
うつくしき、さいへ悲しき歓楽くわんらくにかも満つる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)