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歓楽
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よろこび
ふりがな文庫
“
歓楽
(
よろこび
)” の例文
旧字:
歡樂
月影のさす秋の夜に心ある夫婦の前で寂しい来しかたの物語をするのは私にとって、こよなき
歓楽
(
よろこび
)
であった。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
それに依って得た
歓楽
(
よろこび
)
は、必ずしも大きくはありませんでしたが、その後に来た
悲哀
(
かなしみ
)
は、
凄惨
(
せいさん
)
と言っても足りないくらい、実に想像を絶して、大きくやって来ました。
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
この声に
促
(
うなが
)
されて、東洋の都市は
歓楽
(
よろこび
)
もなく、
哀傷
(
かなしみ
)
もなく、ただ寝よ、早く寝よ、夢さえ見る事なく寝よとて暗くなって行くのだ。自分は、ヴェルレーヌの一句を
思付
(
おもいつ
)
いた。
曇天
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
刹那の刹那、歎く血の
歓楽
(
よろこび
)
にこそ、——
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ああ、しかし、自分は、大きな
歓楽
(
よろこび
)
も、また、大きな
悲哀
(
かなしみ
)
もない無名の漫画家。
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
歓楽
(
よろこび
)
の穂のひとつだに
残
(
のこ
)
さじと
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いかに大きな
悲哀
(
かなしみ
)
があとでやって来てもいい、荒っぽい大きな
歓楽
(
よろこび
)
が欲しいと内心あせってはいても、自分の現在のよろこびたるや、お客とむだ事を言い合い、お客の酒を飲む事だけでした。
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
さば
尋
(
と
)
めむ、
恋
(
こひ
)
の
歓楽
(
よろこび
)
。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
永劫
(
とは
)
の
光明
(
ひかり
)
と
歓楽
(
よろこび
)
に
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
苦悶
(
もだえ
)
そふ
歓楽
(
よろこび
)
のせて
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
歓
常用漢字
中学
部首:⽋
15画
楽
常用漢字
小2
部首:⽊
13画
“歓楽”で始まる語句
歓楽境
歓楽街
歓楽最中