“思付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもいつ42.9%
おもいつき28.6%
おもひつ14.3%
おもいつい7.1%
おもひつき7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄の家来が一人ひとりあるその家来に、只の枕をして見たいからもって来いといったが、枕がない、どんなにさがしてもないと云うので、不図ふと思付おもいついた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「それは、よい思付おもいつきだ。」と、二郎次はすぐ賛成しました。三郎次は、兄たちに別れるのはちょっと悲しうございましたが、根が元気のよい若者ですから
三人兄弟 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
自分は漸くカワレリヤ、ルスチカナの幕開まくあきに淋しい立琴アルプ合方あひかたにして歌ふシチリヤナの一節ひとふし思付おもひついた。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
およそ人の金を借用せずに世の中を渡ると云うことが出来るものか、ソンな人が何処どこに在るかといって私を冷却するから、私はその時始めてヒョイと思付おもいついた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
御許おゆるくだされなば有難しと餘儀よぎなげに頼むに夫はよき思付おもひつきなり明日より左樣さやういたし心任こゝろまかせに父の在所ありかを尋ぬべしとて翌日より餠を背負せおはせて出せしに元より發明はつめいうまれなれば屋敷方やしきがたへ到りても人氣じんき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)