“おもいつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
思付50.0%
思詰25.0%
思凝8.3%
思附8.3%
憶付8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これには、の組仕事師中の泳ぎの名人の思付おもいつきで、六間ばかりの油紙で張った蛇体の中に火をともし、蛇身の所々に棒が付いてあるのを持って立泳ぎをやる。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
「まあ、そう思詰おもいつめないでもよいではないか。どうかして上げたいのは山々だけれど、檀那様だんなさまはお前も知っている通り、お金の取れる仕事ではないので、どうにもならないが、一体どれくらいあったらしのいで行かれるの。」
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
俺は唯お前を思って思って、俺のおもいがお前に届くまで思凝おもいつめようと思って、思凝おもいづめ思凝おもいつめているのだけれど、それがお前に届かねえとこを見りゃ、まだ俺の思いようが足りねえのかも知れねえ。
片男波 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
そんならと云って、小切れで肘衝ひじつきでも縫って上げたら、岡田さんにはおぼこ娘の恋のようで可笑おかしいと思われよう。どうも思附おもいつきが無い。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
いよいよ小説を立案するにあたって偶然憶付おもいついたのがこの女であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)