“檀那様”の読み方と例文
旧字:檀那樣
読み方割合
だんなさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
檀那様だんなさま御飯ができましたが。」と言う声に、びっくりしてあたりを見廻すと、日はいつか暮れかけたと見え、座敷の中は薄暗くなって、風がさびに庭の木をうごかしている。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その時入口が開いて、女が急いで這入って来て、「団子坂の檀那様だんなさまがお見えになりました」といいます。びっくりして出ると、そこに軍服をたお兄様が、いつもの微笑をして立っていられます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
「これは兄が檀那様だんなさまに差し上げてくれと申しましたから。」
玄鶴山房 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)