“檀那”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だんな95.7%
パトロン4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鐵心道人の第一番の大檀那だんなで、庵室を建ててやつたのも、諸經費の不足を出してやるのも、皆んなこの男の篤志とくしだといふことです。
今はあらゆる職業の人に交わって、誰をも檀那だんなといい、おかみさんといわなくてはならない。それがどうも口に出憎でにくいのであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
数個の邑落と交渉を生じ、更に幾つとも知れぬ檀那パトロン村を生じて、祝福を職業とする乞食者ホカヒビトとなつて行つたものもある。
だから大概は、食物を多く喰はせ、又は持ち還らせる事によつて、其をねぎらひ、あたせられざらむことを期してゐた。だから当然多くの檀那パトロン場を廻ることになつたのである。