“パトロン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
保護者50.0%
檀那14.3%
主人7.1%
庇護者7.1%
後援者7.1%
擁護者7.1%
旦那衆7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若い詩人仲間の保護者パトロンもつて任じ、たまには詩の一つも作ると云つた風の貴婦人もその若い仲間に取巻かれなが長閑のどかに話して居る。(一月二十三日)
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
だから大概は、食物を多く喰はせ、又は持ち還らせる事によつて、其をねぎらひ、あたせられざらむことを期してゐた。だから当然多くの檀那パトロン場を廻ることになつたのである。
海象モールスの牙のような太いダラリ髭を生やした主人パトロンらしいのが、水浅黄の油屋さんタピリエを掛けてひとを馬鹿にしたような顔で酒呑台コントアールのそばに突っ立っているから、そのそばへ行って
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彼はおのれの庇護者パトロンの立場に、不安と危険の他の何物をも見なかったのである。いまや伯爵に警告と諫言を与える時なりと規定した。
布哇ハワイのれいの後援者パトロンの漁場が大海嘯おおつなみにやられ、一夜にして彼自身も無一文になってしまった。不本意ながら、援助が出来なくなったといってきた。寝耳に水とは真にこのことだ。
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
神戸に住む擁護者パトロンのある貴婦人に須磨子がおくった手紙に
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
山谷さんやのお寿と、馬道のお政は、その中でも有名で、どららも若く、どちらも美しく、芸妓げいしゃ素人しろうとの隔てなく、男弟子も、女弟子も取って、多勢の狼連おおかみれんと、少数の有力な旦那衆パトロンに取巻かれ