“旦那衆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だんなしゅう66.7%
だんなしゆう11.1%
だんなし5.6%
だんなしう5.6%
だんなしゅ5.6%
パトロン5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数多たくさん抱えているじょちゅう達は、それぞれ旦那衆だんなしゅうのおともをして屋根船に乗り込んで、隅田すみだの花見に往っているので家の中はひっそりしていた。
鼓の音 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「そいぢや、角ちやん旦那衆だんなしゆうだね。小判がうんとあるんだね。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
親爺ちやんがいつもさう言つてら。自動車の旦那衆だんなしだけには忘れんやうにお辞儀しろつてね。だつて自動車に乗つて来る人、みんなうちのお客様だもの……」
旦那だんな、くどいことをおたづまをしますやうでござりますが、あのの十三囘忌くわいき今日けふ佛樣ほとけさまは、旦那衆だんなしうでござりますか、それとも御婦人ごふじんで、」
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
腰の曲った一中の師匠と、素人しろうと旦那衆だんなしゅが七八人、その中の三人は、三座の芝居や山王様の御上覧祭を知っている連中なので
老年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
山谷さんやのお寿と、馬道のお政は、その中でも有名で、どららも若く、どちらも美しく、芸妓げいしゃ素人しろうとの隔てなく、男弟子も、女弟子も取って、多勢の狼連おおかみれんと、少数の有力な旦那衆パトロンに取巻かれ