旦那衆だんなしゆう)” の例文
「そいぢや、角ちやん旦那衆だんなしゆうだね。小判がうんとあるんだね。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
「へえ、林檎林が出来るか。だが、この界隈かいわいぢや昔から林檎つてことは聞かないな、俺等わしら地方はうにやかないんぢやないかね。なあにさ、そりや、どうせ旦那衆だんなしゆうの道楽だから何だつて構はないやうなもののな。」
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)