“芸妓”のいろいろな読み方と例文
旧字:藝妓
読み方(ふりがな)割合
げいしゃ55.1%
げいぎ21.3%
げいこ11.2%
げいしや8.4%
おんな1.7%
つとめ0.6%
はおり0.6%
もの0.6%
ゲイシャ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“芸妓”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 伝記 > 日本41.7%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸17.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
森の外の国道には、室内照明ルームを消した幌自動車が、三人の若い芸妓げいしゃさんを乗せて、ヒッソリと待っておりました。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「しかし、貴下、聞く処にりますると、早瀬子は、何か、芸妓げいしゃ風情を、内へ入れておると申すでごわりまするが。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あちら、こちらを見渡し、むかしの商売仲間が若い芸妓げいぎなどを連れて現れると、たちまち大声で呼び掛け、放すものでない。
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)
そはたゞ芸妓げいぎといひ、娼妓しやうぎといひ、矢場女やばをんなといふとひとしく、一個任意の職業たるに過ぎずして
醜婦を呵す (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「あれ、芸が身を助けると言う、……お師匠さん、あんた、芸妓げいこゆえの、お身の上かえ。……ほんにな、かたきだすな。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「噂をすれば、芸妓げいこはんが通りまっせ。あんた、見たいなら障子を開けやす……そのかわり、敵打たりょうと思うてな。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実にしからん放蕩漢はうたうものだ、芸妓げいしや誘拐かどわかして妾にする如き乱暴漢ならずもの
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「其の芸妓げいしやのことで、老女おばさん、新聞などには大層、篠田さんの悪口が書いてあつたぢやありませんか」梅子の声は低く震へり、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
芸妓おんなたちは寒々と唇の紅を黒くして、船の中の小火鉢こひばちにかたまりながら、酒瓶ちろりの酒をかんしていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芸妓おんなたちは、どやどやと、中へ入った。屋形は、美しい人間と、伽羅きゃらの香で、いっぱいになってなお揺れた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
俺は知らない、迷惑だ、ときっと貴方は、うおっしゃいましょうけれど、芸妓つとめしたって、ひとですもの、分けて、あんな、おとなしい、内気な小雪さんなんですもの、打ちつけに言出せますか。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白魚しらうおの黒いのがあったって、ひものない芸妓はおりなんかいるわけはない。おまえも存外、色里いろざとを知らない人だねえ」
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、主人の春太郎という、自分も、抱えといっしょに、座しきに出ている三十ぐらいな働き芸妓もの
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——震災デ、家ヲ焼カレ、両親フタオヤヲナクシテ、一人ボッチニナリ、ワルイ親類ニダマサレテ、芸妓ゲイシャニウラレ……
三の酉 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)