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芸妓
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おんな
ふりがな文庫
“
芸妓
(
おんな
)” の例文
旧字:
藝妓
お喜代が、云い出したので、露八が、三味線をもち、
芸妓
(
おんな
)
が唄った。また、芸妓の三味線で、露八がしぶい声で
荻江節
(
おぎえ
)
を唄った。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
店先を出て行くと、男は、中折帽のやまへ手をやりながら、往来を見わたして、向うの角に見えた豆菊と
芸妓
(
おんな
)
の方へ、大股にあるき出した。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
褄
(
つま
)
を取って、白い素足が、ひらひらと五、六人も跳び乗ってしまった。大きく揺れる屋形の周りで、
芸妓
(
おんな
)
たちはキャッキャッと、はしゃいだ。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
露八は、心のうちで
悶
(
もだ
)
えた。時々、淋しそうに、ぽかんとした。
芸妓
(
おんな
)
たちは、馴れてくると、露八の膝にもたれたり、大きな
杯
(
もの
)
で、酒を
強
(
し
)
いた。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
椀屋徳三郎というのは雲霧の遊び名前で、深く、馴染んだ
芸妓
(
おんな
)
ではないが、先ではよく覚えていたらしいのである。
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
太陽の
下
(
もと
)
、ことに
埠頭
(
ふとう
)
、
船渠
(
ドック
)
、荷馬車、お茶場工場などの、騒音と
埃
(
ほこり
)
と人間の
奔影
(
ほんえい
)
とが
錯綜
(
さくそう
)
と織られている
横浜
(
はま
)
の十字街を、ゆうべの
芸妓
(
おんな
)
や、
雛妓
(
おしゃく
)
を引っぱって
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
豆菊とひとりの若い
芸妓
(
おんな
)
は、しばらく、街路樹の
下
(
もと
)
にたたずんでいたが、通りかかる外国人に、ステッキで
指
(
さ
)
されたり、顔を知っている新聞社の原稿給仕が、わざと自転車を向けて来たり
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ひょいと振り向くと、
雑鬧
(
ざっとう
)
の中を、泳ぎ抜けてきた手古舞の
芸妓
(
おんな
)
が
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“芸妓”の意味
《名詞》
芸妓(げいぎ、げいこ)
宴席で歌舞をし、客を楽しませることを職とする女。
(出典:Wiktionary)
“芸妓”の解説
芸妓(げいぎ、げいこ)は、もと、色街で売春を生業とした売春婦の中、技能を有しマシな待遇の者。舞踊や音曲・鳴物で宴席に興を添え、客をもてなす女性。芸者・芸子のこと。酒席に侍って各種の芸を披露し、座の取持ちを行う女子のことであり、太夫遊びが下火となった江戸時代中期ごろから盛んになった職業の一つである。
(出典:Wikipedia)
芸
常用漢字
小4
部首:⾋
7画
妓
漢検準1級
部首:⼥
7画
“芸妓”で始まる語句
芸妓屋
芸妓家
芸妓殺
芸妓衆
芸妓連
芸妓買
芸妓連中
芸妓名
芸妓奴
芸妓徒