“芸妓屋”のいろいろな読み方と例文
旧字:藝妓屋
読み方割合
げいしゃや57.1%
げいこや14.3%
うち7.1%
おきや7.1%
げいしやや7.1%
げいしやゝ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お桂さんの考慮かんがえでは、そうした……この手段を選んで、小按摩を芸妓屋げいしゃや町の演芸館。……仮装会の中心点へ送込もうとしたのである。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お師匠さん、あんた、これからその音声のど芸妓屋げいこやかどで聞かしてお見やす。ほんに、人死ひとじにが出来ようも知れぬぜな。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この裏家うちから高褄たかづまをとって、切火きりびをかけられて出てゆく芸妓姿はうけとれなかったが、毎日細二子ほそふたこ位な木綿ものを着て、以前もとの抱えられた芸妓屋うちへゆき
芸妓屋おきやと親元は泣きの涙で怨んでいるが、泣く地頭じとうに勝たれない。ソレッキリの千秋楽になっている……ソイツも正にその通りだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今ま貴女のおほせられた金山と言ふ大名華族の老人が、其頃小米こよねと申す婦人を外妾めかけの如く致して居たので、雇主やとひぬし——其の芸妓屋げいしややに於ては非常なる恐慌きやうくわうきつし、又た婦人の実母はゝからは
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
それが銀座だと教へられたばかり、美くしい『夜』の横顔プロフイルを遠くから見たままで、私は暗い烏森の芸妓屋げいしやゝつづきの路次をぬけて、汚ないある街のなにがしと云ふ素人下宿に辿りついた。
新橋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)