“切火”の読み方と例文
読み方割合
きりび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刻苦勉励、学問をもつかまつり、新しき神道を相学び、精進潔斎しょうじんけっさい朝夕あさゆう供物くもつに、魂の切火きりび打って、御前みまえにかしずき奉る……
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この裏家うちから高褄たかづまをとって、切火きりびをかけられて出てゆく芸妓姿はうけとれなかったが、毎日細二子ほそふたこ位な木綿ものを着て、以前もとの抱えられた芸妓屋うちへゆき
「あの婆は人間じゃねえ。嘘だと思ったら、横っ腹を見ろ。魚のうろこが生えてやがるじゃねえか。」とかで、往来でお島婆さんに遇ったと云っても、すぐに切火きりびを打ったり
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)