“切先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きっさき69.2%
きつさき25.6%
きっきき2.6%
キツサキ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神将は手に三叉みつまたほこを持っていましたが、いきなりその戟の切先きっさきを杜子春のむなもとへ向けながら、眼をいからせて叱りつけるのを聞けば
杜子春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
みん拔放ぬきはなしければ鍔元つばもとより切先きつさきまで生々なま/\しき血汐ちしほの付ゐるにぞコレヤおのれは大膽不敵なる奴かな是が何より證據なり何處どこで人を殺し夜盜よたう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
兵馬は賊の投げつけた枕を払って、その切先きっききでたしかに賊の背筋を切ったらしい。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
羽左衛門の持つてゐて、一代発揮しきらなかつた特徴が、こゝに其切先キツサキを表し初めてゐたのである。たゞ之を育てるか育てないかゞ問題であつた。此問題は、其まゝに残つた。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)