“きつさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キツサキ
語句割合
切先55.6%
11.1%
切尖11.1%
鋒尖5.6%
刀尖5.6%
5.6%
鋒鋩5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されどもの香烟の酔ひ醒めの心地狂ほしさはなか/\に切先きつさきの冴え昔にまさる心地して、血に餓うるとは是をや云ふらむ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼はさへしとみえしそのことばきつさきを我にむけつゝ、たゞちに續いてまた斯くいひぬ 四—六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あかりで見ると、倒れてゐるのは三十五六の浪人者で(後でそれは福井町に住んでゐる城彈三郎と知れましたが)脇差で左の胸を深々と刺され、切尖きつさきが白々と背に突き拔けたまゝ
しかし折れて電光の如くおどつた鋒尖きつさきはマス君のパンタロンはげしくいたに過ぎなかつた。人人は奇蹟の様に感じてホツと気息いきをついた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
うした機会はずみかカ君の剣が中程から折れて敵手てきしゆの上に飛んだ。その刹那せつな人人は鋒尖きつさき必定ひつぢやうマス君の腹部を突通つきとほしたと信じた。中止の号令がくだつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
又三郎は袈裟掛に斬られたに相違ありませんが、刀尖きつさきが伸びなかつたので、背中をなゝめに一尺も割かれ、大變な出血で、暫らくは命が助つても起上る力もなかつたことで御座いませう。
心澄みて抜き放つ太刀春浅し眼はきつさきにそそぎゐにけり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
相むかひ声無き太刀の鋒鋩きつさきはむしろ凄まじき気合なるなり
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)