“ほうぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
方々66.3%
鋒鋩11.2%
諸方7.1%
魴鮄7.1%
鋒芒2.0%
各処1.0%
呆々1.0%
多方1.0%
竹麦魚1.0%
芳貌1.0%
(他:1)1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
犬というものはその肩骨けんこつの構造から考えても、車をくようにできておらぬが、とにかく方々ほうぼうで行われている。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ちょうど田植たうやすみの時分じぶんで、むらでは方々ほうぼうで、にぎやかなもちつきのおとがしていました。
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
それが、まるで二重人格のように、それまでの彼にはけっして見られなかった、一種異様な鋒鋩ほうぼうひらめきなのであった。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
が、基康が、その鋒鋩ほうぼうを避けて相手にしないので、今度は自分を捨てて行こうとする成経と康頼に食ってかかった。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
電車で新宿まで乗って、それから樹木の間を歩いて行くと、諸方ほうぼうの屋根から夕餐ゆうげの煙の登るのが見えた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
越後えちご路から長野の方へ出まして、諸方ほうぼうを廻って参りました。これから寒くなりますで、暖い方へ参りますでござりますわい」
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
甘鯛、いとより鯛、魴鮄ほうぼうの濡れて艶々つやつやしたのに、青い魚が入交って、きす飴色あめいろが黄に目立つ。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
浦島太郎と乙姫様が竜宮に三百年暮らすうち、鮟鱇の踊りも、魴鮄ほうぼうの浪花節も見向きもせず、時を忘れて娯んだといふ
俊助はようやく鋒芒ほうぼうをおさめながら、短くなった金口きんぐちを灰皿の中へほうりこんで、やや皮肉にこう尋ねた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
叙事詩人としての薄田泣菫氏は処女詩集たる「暮笛集」に既にその鋒芒ほうぼうを露はしてゐる。
和女おまえは東京が始めてだから婚礼を済ませたら毎日満に各処ほうぼうへ連れて行ってもらうがいい。これからはちょうどお花見になって向島でも上野でもどんなに人が出てにぎやかだろう」お代「鎮守様ちんじゅさまのお祭りより賑やかなの」伯母おば「鎮守様どころか、あの十層倍も百層倍も人が出るよ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
私は呆々ほうぼうの態で飛び出してしまい、氏の家から一町も離れ、どんなに哄笑してももう氏へは聞えまいと思った所で大声で笑った。そうして「ひどいや!」と叫んだ。
名古屋の小酒井不木氏 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大成が細君を離縁してから、母は多方ほうぼうへ嫁をもらう相談をしたが、母親がわからずやのひどい人であるということが世間の評判になったので、どこにも嫁になる者がなかった。
珊瑚 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
竹麦魚ほうぼう 七七・三八 一八・一二 三・三〇 一・二〇
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
築地つきじ別院に遺骸いがいが安置され、お葬儀の前に、名残なごりをおしむものに、芳貌ほうぼうをおがむことを許された。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ルパンは今までにこんな忌々しい屈辱な目にあった事が無かった。まるで袋の鼠同様の憂目、這々ほうぼうの体たらくである。しかもこれに対してどうする事が出来ようか。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)