“ほうほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
這々48.3%
蓬々27.0%
方法20.2%
這這2.2%
呆々1.1%
放々1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「馬道の三五郎親分のところにいましたよ。すっからかんにはたいて、夜が明けてから這々ほうほうの体で帰ったのを皆んな知っていまさア」
無茶先生は昨日きのうの通り頭や髭を蓬々ほうほうとして裸で居りましたが、豚吉夫婦が生きた馬と豚を持って来たのを見ると腹を抱えて笑いました。
豚吉とヒョロ子 (新字新仮名) / 夢野久作三鳥山人(著)
いどにものがおちたといえば、どういうふうにしてあげたらよいか、その方法ほうほうをかんがえだして、わけなくひきあげました。
と——なほも図に乗つてカチンと身構え、おでこを光らせていい気持の総江の顔へ、降伏のしるしに笑ひを残し、わざと——這這ほうほうの体をしてバタバタと跫音高く、駄夫は二階へ駈け登つた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
魂を奪われた専斎が家人を引き連れ呆々ほうほうていで、自分の邸へ引き上げたのは、まさにもっともの事であるがその後ろ姿を見送ると、さすがに気の毒に思ったか、ニヤリ紋太郎は苦笑した。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ああそうだったのか、随分大きくなったものだね」と言われて放々ほうほうていで逃げ出したが、あの頃は随分生意気な小僧だったことだろうと思いみていささか辟易した。
実験室の思い出 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)