呆々ほうほう)” の例文
魂を奪われた専斎が家人を引き連れ呆々ほうほうていで、自分の邸へ引き上げたのは、まさにもっともの事であるがその後ろ姿を見送ると、さすがに気の毒に思ったか、ニヤリ紋太郎は苦笑した。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)