“ほこさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホコサキ
語句割合
鋒先30.7%
鉾先30.7%
17.3%
鉾尖5.3%
鋒尖4.0%
鋒鋩4.0%
矛先2.7%
2.7%
戟先1.3%
鋒鉾1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さように限りなき宇宙を一人の力で支配する神様はないはずだというところへ鋒先ほこさきを向け、そして例の宗教の否定が繰り返される。
ルクレチウスと科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そのあいだに、天野あまの猪子いのこ足助あすけなどが、鉾先ほこさきをそろえてきたため、みすみす長蛇ちょうだいっしながら、それと戦わねばならなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくありてこそ日本全国に分布ぶんぷせる智徳に力を増して、はじめて西洋諸国の文明とほこさきを争うの場合に至るべきなり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
なんの気もなく空を見れば、鉾尖ほこさきたけ白馬しらまたけとの間に、やや赤味を帯びた雲が一流れ、切れてはつづき、つづいては切れて、ほかの大空はいっぱいに金砂子きんすなごいた星の夜でありました。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一団の先頭には騎馬にまたがった反絵が立った。その後からは、たての上で輝いた数百本の鋒尖ほこさきを従えた卑弥呼が、六人の兵士にかつがれた乗物に乗って出陣した。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
平次はようやく鋭い鋒鋩ほこさきを現わしました。
魔性の手が脅威の矛先ほこさきを向ける。それが絶間なくかれを苦しめる。その苦悩をもしのいで、なお法悦を見出そうとして、かれは一生をけてしまった。
漢字でほこと書くものはすべて刃物にかぎるようだが、日本で木扁にかえているほこのなかには、明らかにほこさきをつけない、ただの木竹もくちくの棒もふくまれていた。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そして彼の戟先ほこさきから逃げ走ったので、兀突骨は
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
橋詰に珍らしく大きな猫柳の木があって、満枝の芽はやや銀の鋒鉾ほこさきを現しかけていた。それは風の吹くときだけ光った。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)