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鋒
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ほこさき
ふりがな文庫
“
鋒
(
ほこさき
)” の例文
しかし献身のうちに潜む反抗の
鋒
(
ほこさき
)
は、いちとことばを交えた佐佐のみではなく、書院にいた役人一同の胸をも刺した。
最後の一句
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
かくありてこそ日本全国に
分布
(
ぶんぷ
)
せる智徳に力を増して、はじめて西洋諸国の文明と
鋒
(
ほこさき
)
を争うの場合に至るべきなり。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
少しは
鋒
(
ほこさき
)
を挫かれたのか、
眩
(
まぶ
)
しそうな
瞬
(
またた
)
きを一つすると、『ははあ、そのような
高札
(
こうさつ
)
が建ちましたか。』
竜
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それも初めしばしがほどにて、後には
癇癪
(
かんしゃく
)
の
鋒
(
ほこさき
)
直接に
吾身
(
われ
)
に向かうようになりつ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
一枚の火の、丸形に櫓を
裏
(
つつ
)
んで飽き足らず、横に這うて
堞
(
ひめがき
)
の胸先にかかる。炎は尺を計って左へ左へと延びる。たまたま一陣の風吹いて、逆に舌先を払えば、左へ行くべき
鋒
(
ほこさき
)
を転じて上に向う。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ツェツェス説に鵺ベレロフォンに火を吐き掛けんとした時、ベ
予
(
かね
)
て
鋒
(
ほこさき
)
に鉛を付け置いた鎗をその口に突っ込み、鉛
鎔
(
と
)
けて鵺を焼き殺したと。また後世飛馬ペガソスを文芸の女神団ムーサの使物とす。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
チューデーデースは又次ぎに光る飛刄の
鋒
(
ほこさき
)
に 820
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
しかし獻身の中に潜む反抗の
鋒
(
ほこさき
)
は、いちと語を交へた佐佐のみではなく、書院にゐた役人一同の胸をも刺した。
最後の一句
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
その筆法は常に婦人の気を引き立つるの勢いを催して、男子の方に筆の
鋒
(
ほこさき
)
の向かわざりしは
些
(
ち
)
と不都合にして、これを
譬
(
たと
)
えば、ここに高きものと低きものと二様ありて
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
父親はおとなしい一方の娘が、めずらしく
鋒
(
ほこさき
)
を自分に向けたように感じて、不安らしい顔をして娘を見た。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
然
(
しか
)
るに
彼
(
か
)
の
講和論者
(
こうわろんじゃ
)
たる
勝安房
(
かつあわ
)
氏の
輩
(
はい
)
は、幕府の武士用うべからずといい、
薩長兵
(
さっちょうへい
)
の
鋒
(
ほこさき
)
敵すべからずといい、社会の
安寧
(
あんねい
)
害すべからずといい、主公の身の上
危
(
あやう
)
しといい
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
外国に関係あらざれば、治も一国内の治なり、乱も一国内の乱なり、またこの治乱を経て失わざりし独立もただ一国内の独立にて、いまだ他に対して
鋒
(
ほこさき
)
を争いしものにあらず。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
外国と
鋒
(
ほこさき
)
を争いて
毫
(
ごう
)
も譲ることなく、今より数十の新年を経て、顧みて今月今日の有様を回想し、今日の独立を悦ばずしてかえってこれを
愍笑
(
びんしょう
)
するの勢いに至るは、
豈
(
あに
)
一大快事ならずや。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
然るに今この家においては
斯
(
かか
)
る盛大なる国教もその力を伸ぶること能わずして、戸外の公務なるものに逢えば
忽
(
たちま
)
ちその
鋒
(
ほこさき
)
を
挫
(
くじ
)
き、質素倹約も顧みるに
遑
(
いとま
)
あらず、飲酒不養生も論ずるに余地なく
教育の事
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
鋒
(
ほこさき
)
を海外に争うの勢にいたるべきなり。
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
鋒
漢検準1級
部首:⾦
15画
“鋒”を含む語句
鋒鋩
先鋒
筆鋒
鋒尖
鋒先
鋭鋒
機鋒
鋒芒
鋒鉾
鯱鋒
論鋒
舌鋒
急先鋒
先鋒隊
気鋒
才鋒
鋒杉
談鋒資鋭
鋒矢
鋒止先
...