“筆鋒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっぽう75.0%
ひつぽう12.5%
ペン12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大江匡房は詞藻の豊な人であって、時代も近い人だったから、記せぬわけにもゆかぬと思って書いたのであろうが、流石さすが筆鋒ひっぽう窘蹙きんしゅくしている。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
是を是とし、非を非として、かの憎惡の筆鋒ひつぽうを避けず。玉石を併せかばこそ、崑山の火をも嫌はめ。淘汰して玉を存ずる批評の道は必ずしも無益ならじ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
「なるほど貴方の筆鋒ペンには、充分毒殺効果はあるでしょう」と法水は、むしろ皮肉な微笑を洩らしてうなずいた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)