“ひっぽう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
筆鋒54.5%
筆法45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
議論快截かいせつ筆鋒ひっぽう鋭異ニシテ、雅ハ髯蘇ぜんそノ風アリ。詩ハ剣侠ノ仙ヲ学ブガ如シ。時ニ殺気ヲ見ルノ間綿麗ノ語ヲナス。すなわちマタ黄鸝こうりノ百てんスルガ如ク、婉約えんやく喜ブベシ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
まず漢室の式微をいい、馬騰ばとうの非業の死を切々ととむらい、曹操の悪逆や罪状を説くにきわめて峻烈な筆鋒ひっぽうをもってこれをただし、そして馬超が嘆きをなぐさめかつ激励して
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日本は人間の手で打たれず、自然の手でたたかれました。「誰か父のらしめざる子あらんや」と云う筆法ひっぽうから云えば、災禍さいかの受けようにも日本は天の愛子であります。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
かく長たらしく書いたことを回顧かいこすると、僕の平生の筆法ひっぽうとは大分だいぶん調子がちがっておる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)