“囀”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さえず66.7%
さへづ17.4%
さえ6.0%
さえずり3.5%
さへ2.0%
てん2.0%
さえづ0.5%
ささや0.5%
さへず0.5%
さへづり0.5%
(他:1)0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“囀”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 戯曲3.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.1%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
実は椰子やしそびえたり、極楽鳥ごくらくちょうさえずったりする、美しい天然てんねん楽土らくどだった。
桃太郎 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
うぐいすもいれば駒鳥もいる、雲雀ひばりもいれば郭公かっこうもいてそれはそれは可愛い声でさえずっているのです。
お蝶夫人 (新字新仮名) / 三浦環(著)
門前の雀羅じやくら蒙求もうぎうさへづると説く先生あれば、燎原れうげんを焼く火の如しと辯ずる夫子ふうしあり。
われはその狐の如く、ハツバス・ダアダアに聞きたるダンテの難をさへづり出し、その代にはいたくペトラルカを讚め稱へき。
三寸の緑から鳴きはじめた麦の伶人れいじんの雲雀は、麦がれるぞ、起きろ、急げと朝未明あさまだきからさえずる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
こんな話に時の移るのを忘れているうちに、庭にさえずる小禽ことりの声も止んで、冬の日影はほど薄くなった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その声が語りつづけるに従って、彼は心ひかれて、そういうさえずりりをもってる小鳥を見んがために、椅子いすの上でふり返った。
春日ののどかなる趣は、ありふれた小鳥のさえずりよりも、雞の鳴声よりも、かえってこの雉子の声において深められたかの感がある。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
「手前が妹に教はつて、蒙求もうぎうさへづる間、奧の一と間ぢや何をやつたんだ」
七月が來て觀音樣の晩になれば、町のわかい娘たちはいつも奇麗な踊り小屋をこさへて、華やかな引幕をひきその中で投げやりな風俗のうき々とさへづりかはしながら踊つた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
金粉きんぷんの日をあびて小鳥が飛びかい、樹上に胸をふくらまして千てんてんする。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
同十九日——「天晴れ、風清く、露冷やかなり。満目黄葉の中緑樹をまじゆ。小鳥こずえてんず。一路人影なし。独り歩み黙思口吟こうぎんし、足にまかせて近郊をめぐる」
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
この山陰やまかげやぶそらには、小鳥ことりさえづりにない。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
夜毎よごと彼處あそこ柘榴じゃくろて、あのやうにさへずりをる。
島崎氏の歌は森の中にこもる鳥の歌、その玲瓏のさへづり瑞樹みづき木末こずゑまで流れわたつて、若葉の一つ一つを緑の聲にかさずば止まなかつた。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
勧学院クワンガクヰンスヾメ蒙求モウギウサヘヅル」ということわざがありました。今でいえば「大学の雀マルクスを囀る」といったようなものです。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)