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囀
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さえずり
ふりがな文庫
“
囀
(
さえずり
)” の例文
末造はその話の内容を聴くよりは、
籠
(
かご
)
に飼ってある鈴虫の鳴くのをでも聞くように、可哀らしい
囀
(
さえずり
)
の声を聞いて、覚えず微笑む。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
春日の
閑
(
のどか
)
なる趣は、ありふれた小鳥の
囀
(
さえずり
)
よりも、雞の鳴声よりも、かえってこの雉子の声において深められたかの感がある。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
その声が語りつづけるに従って、彼は心ひかれて、そういう
囀
(
さえずり
)
りをもってる小鳥を見んがために、
椅子
(
いす
)
の上でふり返った。見るとオフェリアがいた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
キャラコさんの場合、唱歌は一種の迸出作用で、小鳥における
囀
(
さえずり
)
のようなものだといえよう。
キャラコさん:01 社交室
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
家の裏手のほう、神田明神社のあるほうで、しきりに
鶯
(
うぐいす
)
が鳴いていた。まだ幼ない鳥とみえ、その
囀
(
さえずり
)
は片言の舌っ足らずで、笹鳴きのあいだに偶然「ほ、きょきょう」とはいる。
五瓣の椿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
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囀
(
さえずり
)
や野は薄月のさしながら 嘯山
俳句とはどんなものか
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
囀
(
さえずり
)
や絶えず二三羽こぼれ飛び
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
囀
漢検1級
部首:⼝
21画
“囀”を含む語句
百囀
春鶯囀
高囀
囀々
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囀声
宛囀
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莫才人囀