“百囀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もゝさへ33.3%
ももさえずり16.7%
ひゃくてん16.7%
ももさへ16.7%
ももさへづ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
河岸の小店の百囀もゝさへづりより、優にうづ高き大籬おほまがきの樓上まで、絃歌の聲のさま/″\に沸き來るやうな面白さは大方の人おもひ出でゝ忘れぬ物におぼすも有るべし。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
教室の硝子戸はちりにまみれて灰色にきたなくよごれているが、そこはちょうど日影がいろくさして、戸外ではすずめ百囀ももさえずりをしている。通りを荷車のきしる音がガタガタ聞こえた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
朝の黄金の光がっと射し込み、庭園の桃花は、繚乱りょうらんたり、うぐいす百囀ひゃくてん耳朶じだをくすぐり、かなたには漢水の小波さざなみが朝日を受けて躍っている。
竹青 (新字新仮名) / 太宰治(著)
河岸かし小店こみせ百囀ももさへづりより、優にうづ高き大籬おほまがきの楼上まで、絃歌の声のさまざまに沸き来るやうな面白さは大方の人おもひ出でて忘れぬ物におぼすも有るべし。
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
河岸の小店の百囀ももさへづりより、優にうづ高き大籬の楼上まで
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)